東証1部の時価総額基準の変更を狙う

先日、東証1部に昇格するための時価総額基準を500億円~1,000億円に引き上げることが検討されている、というニュースがありました。東証は、3月末までに再編案をまとめる方針という報道まであります。

現在、東証2部かマザーズからの昇格であれば、時価総額40億円で良いことを考えるとハードルがとても高くなります。実現すると、東証一部への昇格銘柄が激減することになります。東証一部昇格投資も過去のものになるかもしれません。

しかし、上に策あれば下に対策あり。盆と正月が一緒に来たような大きな銘柄入れ替えが行われるということです。当然、株価にも大きな歪みが生じることが予想され、絶好の投資機会が見つかることが予想されます。

では、どのような株価の歪みを狙えるか、具体的に考えてみることにします。

東証1部から降格となる銘柄

ファンドの処分売りに合わせて空売りする

まず、TOPIX連動型ファンドは、東証1部から降格となる銘柄を売る必要があります。TOPIX組み入れ時にはファンドの買いにより値上がりしましたが、今度は逆のことが起こる可能性が高いです。

戦略としては、事前に空売りすることが考えられますね。ただし、大きな値下がりが期待できる銘柄ほど流動性が悪いことが予想されますので、逆日歩には注意が要りそうです。

ファンドの処分売りで下がったところで買う

では、ファンドが売り切った後に買うのはどうでしょうか。ファンドは業績などお構いなしに処分売りすることになりますので、とても良い銘柄を割安に手に入れるチャンスがありそうです。

東証1部に残留する銘柄

ファンドの買いに合わせて買う

ファンドが降格銘柄を売った資金はどこに行くでしょうか?TOPIXの基準が変わったからと言って、TOPIX連動型ファンドを保有する投資家がファンドを解約するわけではありません。つまりファンドが売った資金は、そのまま東証1部に残留する銘柄に移るわけですね。

戦略としては、東証1部に残留する銘柄を事前に買うことが考えられます。

ファンドの買いで上がったところで売る

降格銘柄とは反対に、業績を無視して買われたところで空売りし、値下がりを狙うという戦略も考えられますね。こちらは流動性には問題なさそうですが、東証1部に残留できたという箔がつくので、高値で株価が維持される圧力も働きそうです。

まとめ

東証1部昇格投資の機会が減るのは残念ではありますが、制度変更時には千載一遇のチャンスが巡ってくるかもしれません。

これまでも「東証と大証の合併」「浮動株比率の導入」といった制度変更時には、大きな株価変動が生じました。さて、今回の制度変更はどのような投資機会が生まれるでしょうか。