東証一部 昇格基準

東証ウェブサイトで公開されている情報をもとに、重要と思われる昇格基準をまとめてみます。東証二部、マザーズ、JASDAQ、他証券取引所のどこから東証一部に上場するかにより、若干基準が異なりますね。

なお、制度変更など頻繁にありますので、正確な情報は必ず東証のウェブサイト等でご確認お願いします。

東証二部から一部への指定

東証二部から一部に昇格する場合の主な形式要件です。

ちなみに二部から一部に昇格する場合は「一部指定」、一部から二部に降格する場合は「二部指定替え」といいます。「指定替え」と呼ぶのは降格する場合だけなんですね。

株主数

2,200人以上(指定時見込み)

株主数は、1単位(100株)以上の株式を保有する者の数です。つまり保有株式数が100株に満たない株主は含まれないことになります。

この要件をクリアするため 、株主優待の新設・拡充立会外分売株式売り出しを行う企業があります。

流通株式数

2万単位(200万株)以上(指定時見込み)

[発行済株式総数] – [流通性の乏しい株券等の数を合算した数] で計算します。流通性の乏しい株券等は次の保有者のもので、有価証券報告書からある程度確認できます。

  • 申請会社(自己株式)
  • 申請会社の役員
  • 申請会社の役員の配偶者及び二親等内の血族
  • 申請会社の役員、役員の配偶者及び二親等内の血族により総株主の議決権の過半数が保有されている会社
  • 申請会社の関係会社及びその役員
  • 有価証券の数の10%以上を所有する者又は組合

この要件をクリアするため、株式分割を行う企業があります。

流通株式時価総額

20億円以上 (指定時見込み)

[流通株式数] × [株価] で計算できます。株価は指定承認日の前々日以前1か月間における株式の最低価格を使用します。

この要件をクリアするため、株主優待の新設・拡充により株価上昇を狙う企業があります。

流通株式数(比率)

上場株券等の35%以上 (指定時見込み)

[流通株式数] ÷ [発行済株式総数] で計算できます。

この要件をクリアするため 、立会外分売株式売り出しを行う企業があります。

売買高

最近3か月間及びその前の3か月間のそれぞれの期間における月平均売買高が200単位以上

例えば、申請日が7月のいずれかの日の場合、最近3か月間は4月~6月、その前3か月間は1月~3月となります。

時価総額

40億円以上(指定時見込み)

株価は指定承認日の前々日以前1か月間における株式の最低価格を使用します。

この要件をクリアするため、株主優待の新設・拡充により株価上昇を狙う企業があります。

純資産の額

連結純資産の額が 10 億円以上かつ、単体純資産の額が負でないこと (指定時見込み)

利益の額又は時価総額

次のa又はbに適合していること
a. 最近2年間における利益の額の総額が5億円以上であること(連結経常利益金額)
b. 最近1年間における売上高が 100 億円以上である場合で、かつ、時価総額が 500 億円以上であること(指定時見込み)

その他

虚偽記載又は不適正意見等がないことなど

重要性が低いため詳細は割愛します。

マザーズから一部への市場変更A

マザーズから一部に昇格する場合の主な形式要件Aです。AとBの基準があり、Aは時価総額が小さい場合です。東証二部から一部への指定基準とほぼ同じですね。

株主数

2,200人以上 (市場変更時見込み)

流通株式数

2万単位(200万株)以上 (市場変更時見込み)

流通株式時価総額

20億円以上 (市場変更時見込み)

流通株式数(比率)

上場株券等の35%以上 (市場変更時見込み)

売買高

最近3か月間及びその前の3か月間のそれぞれの期間における月平均売買高が200単位以上

時価総額

40億円以上(市場変更時見込み)

純資産の額

連結純資産の額が 10 億円以上かつ、単体純資産の額が負でないこと (市場変更時見込み)

利益の額又は時価総額

次のa又はbに適合していること
a. 最近2年間における利益の額の総額が5億円以上であること(連結経常利益金額)
b. 最近1年間における売上高が 100 億円以上である場合で、かつ、時価総額が 500 億円以上であること(市場変更時見込み)

その他

虚偽記載又は不適正意見等がないことなど

マザーズから一部への市場変更B

マザーズから一部に昇格する場合の主な形式要件Bです。Bの基準は、時価総額が250億円以上とハードルが高くなってます。

株主数

2,200人以上 (市場変更時見込み)

流通株式数

2万単位(200万株)以上 (市場変更時見込み)

流通株式時価総額

10億円以上 (市場変更時見込み)

流通株式数(比率)

上場株券等の35%以上 (市場変更時見込み)

売買高

要件なし

時価総額

250億円以上(市場変更時見込み)

純資産の額

連結純資産の額が 10 億円以上かつ、単体純資産の額が負でないこと (市場変更時見込み)

利益の額又は時価総額

次のa又はbに適合していること
a. 最近2年間における利益の額の総額が5億円以上であること(連結経常利益金額)
b. 最近1年間における売上高が 100 億円以上である場合で、かつ、時価総額が 500 億円以上であること(市場変更時見込み)

その他

虚偽記載又は不適正意見等がないことなど

JASDAQから一部への市場変更

JASDAQから一部に昇格する場合の主な形式要件です。時価総額が250億円以上とハードルが高くなってます。JASDAQから東証二部を経由して、東証一部を目指す企業が多い理由ですね。

株主数

2,200人以上 (市場変更時見込み)

流通株式数

2万単位(200万株)以上 (市場変更時見込み)

流通株式時価総額

10億円以上 (市場変更時見込み)

流通株式数(比率)

上場株券等の35%以上 (市場変更時見込み)

売買高

要件なし

時価総額

250億円以上(市場変更時見込み)

純資産の額

連結純資産の額が 10 億円以上かつ、単体純資産の額が負でないこと (市場変更時見込み)

利益の額又は時価総額

次のa又はbに適合していること
a. 最近2年間における利益の額の総額が5億円以上であること(連結経常利益金額)
b. 最近1年間における売上高が 100 億円以上である場合で、かつ、時価総額が 500 億円以上であること(市場変更時見込み)

その他

虚偽記載又は不適正意見等がないことなど

他証券取引所から東証一部への新規上場

直接、東証一部に新規上場する場合の形式要件です。時価総額が250億円以上とハードルが高くなってます。

株主数

2,200人以上 (上場時見込み)

流通株式数

2万単位(200万株)以上 (上場時見込み)

流通株式時価総額

10億円以上 (上場時見込み)

流通株式数(比率)

上場株券等の35%以上 (上場時見込み)

売買高

要件なし

時価総額

250億円以上(上場時見込み)

純資産の額

連結純資産の額が 10 億円以上かつ、単体純資産の額が負でないこと (上場時見込み)

利益の額又は時価総額

次のa又はbに適合していること
a. 最近2年間における利益の額の総額が5億円以上であること(連結経常利益金額)
b. 最近1年間における売上高が 100 億円以上である場合で、かつ、時価総額が 500 億円以上であること(上場時見込み)

その他

虚偽記載又は不適正意見等がないことなど

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